アレジオン眼瞼クリーム0.5%は、目薬のように目の中へ直接入れるのではなく、上下のまぶたに塗って使用するアレルギー性結膜炎の治療薬です。
一般的な点眼薬とは使い方が大きく異なるため、「どこに塗ればいいのか」「どれくらいの量を出すのか」「目の中に入れていいのか」と戸惑う人も少なくありません。
基本的には1日1回、片眼あたり約30mgを目安に、上下のまぶたへ分けて塗り、透明になるまでやさしくなじませて使用します。
正しい塗り方だけでなく、点眼薬との順番やコンタクトレンズ使用時の考え方、塗り忘れを防ぐ工夫なども知っておくと、毎日の治療を続けやすくなります。
ここでは、アレジオン眼瞼クリームの使い方を中心に、使用時に迷いやすいポイントや注意点までわかりやすく紹介します。
肌トラブルに頼れる第2類医薬品
アレジオン眼瞼クリームの使い方7ステップ
アレジオン眼瞼クリームは、一般的な目薬とは違い、目の周囲にある上下のまぶたへクリームを塗布して使います。
有効成分のエピナスチン塩酸塩がまぶたの皮膚を通過して結膜へ届くように設計されているため、クリームを目の中へ直接入れる必要はありません。
処方された際には医師や薬剤師から受けた指示を優先し、そのうえで基本的な7つの流れを覚えておくと迷いにくくなります。
手をきれいにする
クリームを指先で塗るため、使用前には石けんなどで手を洗い、清潔な状態にしておくことが大切です。
手についた汚れや花粉などを残したまま目の周囲へ触れると、かえって目の不快感につながる可能性があります。
洗った後は手についた水分を清潔なタオルなどで拭き、乾いた指でクリームを扱うと塗りやすくなります。
- 石けんで手を洗う
- 手の水分を拭く
- 清潔な指先を使う
- 目を強くこすらない
片眼分を約1.3cm出す
アレジオン眼瞼クリームは、片眼につき約30mgが塗布量の目安とされており、チューブから出した長さでは約1.3cmに相当します。
約1.3cmは大人の人差し指の先端から第一関節までの長さのおよそ半分が目安なので、毎回量を測る必要はありませんが、最初は大きさを意識しておくとよいでしょう。
クリームの量を自己判断で極端に増やしても効果が高まるとは限らないため、医師や薬剤師から指示された使用量を守ることが基本です。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 1回の使用回数 | 1日1回 |
| 片眼の量 | 約30mg |
| クリームの長さ | 約1.3cm |
| 塗る場所 | 上下のまぶた |
目を軽く閉じる
塗るときは目を軽く閉じた状態にすると、クリームが目の中へ入りにくくなり、上下のまぶたにも広げやすくなります。
強く目をつぶる必要はなく、自然にまぶたを閉じる程度で問題ありません。
鏡を見ながら塗る場合は片眼ずつ行うと、塗る場所や量を確認しやすくなります。
目を開けた状態でまつ毛の生え際ぎりぎりへ押し込むような使い方は避け、あくまで眼周囲の皮膚へ塗布する意識を持つことがポイントです。
上下へ半量ずつのせる
指先に出した片眼分のクリームを、おおむね半分ずつ上まぶたと下まぶたへ分けてのせます。
上まぶただけ、あるいは下まぶただけへ全量を塗るのではなく、上下の眼瞼へ広げて使用するのが基本的な使い方です。
片方の目を塗り終えたら、もう片方についても同じ手順で適量を使用します。
左右で塗布量が極端に違わないよう、最初にクリームの量を確認してから塗ると安定しやすくなります。
目の周囲へ広げる
上下のまぶたへのせたクリームは、目の周囲へやさしく広げていきます。
アレジオン眼瞼クリームはまぶたの皮膚から有効成分を届ける薬なので、眼球へ塗り込もうとする必要はありません。
強く押したりこすったりするのではなく、皮膚の表面を軽くなでるような感覚で広げるとよいでしょう。
アレルギー性結膜炎では目のかゆみから無意識に目をこすりやすいため、薬を塗るときにも強い摩擦を加えないよう意識することが大切です。
透明になるまでなじませる
クリームを広げた後は、白いクリームが目立たなくなり透明になるまで、指でやさしくなじませます。
厚く白い状態のまま残すことを目的とした外用薬ではないため、決められた量を薄く広げるイメージで使用します。
強く擦り込めば吸収が良くなるというものではないので、まぶたへ負担をかけない程度の力でなじませてください。
- 強くこすらない
- 薄く広げる
- 透明になるまでなじませる
- 眼球には塗らない
チューブを清潔に保管する
使用後はチューブの先端を直接目やまぶた、指などへ触れさせないよう注意し、キャップをきちんと閉めます。
アレジオン眼瞼クリームは室温で保存する薬で、参天製薬の患者向け情報では開封後は1か月を目安に使用するよう案内されています。
開封から1か月以内でも、適切な保存ができなかった場合やクリームに変色などの異常がみられる場合は使用せず、医師や薬剤師へ相談しましょう。
開封日を箱やチューブへ記入しておくと、いつまで使用してよいか判断しやすくなります。
塗る場所を間違えないために知っておきたいポイント
アレジオン眼瞼クリームで特に間違えやすいのが、「眼瞼クリーム」という名前から眼球やまぶたの裏側へ塗る薬だと思ってしまうことです。
実際には上下のまぶたの皮膚へ塗布する薬であり、目の中に直接入れる点眼薬や眼軟膏とは使い方が異なります。
薬が働く仕組みと塗る範囲を理解しておくと、毎回の使用時に迷いにくくなります。
上下のまぶたに塗る
アレジオン眼瞼クリームの用法は、適量を1日1回、上下眼瞼へ塗布するというものです。
眼瞼とは一般的にまぶたを指すため、上まぶたと下まぶたの目の周囲の皮膚へクリームを広げます。
まつ毛の内側やまぶたの裏側へ塗り込む使い方ではなく、通常の皮膚へクリームを塗るように眼周囲へなじませます。
塗布する場所に迷った場合は、処方を受けた眼科や薬局で実際の塗布範囲を確認すると安心です。
- 上まぶたに塗る
- 下まぶたに塗る
- 目の周囲へ広げる
- 眼球へ直接塗らない
目の中には入れない
アレジオン眼瞼クリームは点眼薬ではないため、クリームそのものを目の中へ入れて使用する薬ではありません。
まぶたへ塗った有効成分が皮膚を通過して結膜へ届く仕組みになっているため、効果を得るために眼球へ直接クリームを付着させる必要はありません。
誤って目の中へ入った場合は水などで洗い流し、痛みなどの症状がみられる場合には医師へ相談するよう案内されています。
目の中へ入ったからといって追加でもう一度塗り直すのではなく、必要な対応について不明な場合は薬剤師や医師へ確認しましょう。
点眼薬との違いを理解する
アレジオンには眼瞼クリームのほかに点眼液もありますが、剤形によって使用する場所や回数が異なるため混同しないことが重要です。
眼瞼クリームは上下のまぶたへ塗布する一方、点眼液は決められた回数だけ眼内へ点眼して使用します。
| 比較項目 | 眼瞼クリーム | 一般的な点眼薬 |
|---|---|---|
| 使用場所 | 上下のまぶた | 目の中 |
| 剤形 | クリーム | 液体 |
| 基本動作 | 指で塗る | 点眼する |
| 注意点 | 眼内へ入れない | 容器先端を触れさせない |
同じアレジオンという名称でも自己判断で使用方法を入れ替えず、処方された製剤の指示に従う必要があります。
アレジオン眼瞼クリームを使う時間はいつがいい?
アレジオン眼瞼クリームは通常1日1回使用する薬ですが、添付文書上で朝や夜など特定の時間帯が一律に指定されているわけではありません。
医師から使用時間について指示されている場合には、その指示を優先してください。
特別な指定がない場合は、毎日続けやすく、塗り忘れにくい生活習慣とセットにする方法が実践しやすいでしょう。
毎日同じタイミングにする
1日1回の薬は回数が少なく負担を抑えやすい一方で、生活の中に使用するタイミングが定着していないと塗り忘れることがあります。
寝る前や入浴後など、自分がほぼ毎日行う行動と組み合わせておくと習慣化しやすくなります。
スマートフォンのアラームや服薬管理アプリを利用し、決まった時間に通知する方法も便利です。
- 就寝前
- 入浴後
- 洗顔後
- 決まった生活習慣の後
かゆみがなくても続ける
アレルギー性結膜炎の薬は、強いかゆみが出たときだけ使えばよいとは限りません。
治療期間中は症状がない日でも用法・用量を守って継続することが、目のかゆみの発生を抑えるうえで重要とされています。
特に花粉症では日によって花粉飛散量や症状の程度が変化するため、「今日はかゆくないから不要」と自己判断で中止しないようにしましょう。
いつまで継続するかは症状や治療方針によって異なるため、処方した医師の指示を確認してください。
朝と夜で迷ったら生活に合わせる
朝と夜のどちらが絶対に優れているという決まりはなく、医師から指定がなければ継続しやすさを考えることがポイントになります。
朝は外出準備やメイクで忙しい人が多いため、落ち着いて塗れる夜を選ぶ方法もあります。
| タイミング | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 朝 | 起床後に習慣化しやすい | 朝の時間に余裕がある人 |
| 入浴後 | 毎日の行動と結び付けやすい | 入浴時間が一定の人 |
| 就寝前 | 忘れにくい習慣にしやすい | 夜に落ち着いて使いたい人 |
化粧品や日焼け止めとの併用については一律の自己判断をせず、医師や薬剤師から案内された順序に従いましょう。
ほかの目薬を使っている場合の順番は?
アレルギー性結膜炎以外の目の症状がある人では、アレジオン眼瞼クリームと別の点眼薬や眼軟膏を同時期に使用することがあります。
複数の眼科用薬を使用する場合は、それぞれの薬を適切に使用できるよう順番にも注意が必要です。
参天製薬の患者向け情報では、タイミングが重なった場合は他の眼局所製剤を先に使用し、アレジオン眼瞼クリームを最後に使用することが望ましいと案内されています。
眼瞼クリームは最後に使う
点眼液や眼軟膏などと使用する時間が重なった場合は、基本的に他の眼局所製剤を先に使用し、その後でアレジオン眼瞼クリームを塗ります。
先に眼瞼クリームを塗ってから点眼すると、目からあふれた液体によってクリームが流れたり、塗布した部分が濡れたりする可能性があるためです。
ただし、複数の処方薬について個別に使用順序を指示されている場合は、その指示を優先してください。
- 点眼薬を先に使う
- あふれた液を拭く
- 眼軟膏などの指示を確認する
- 眼瞼クリームを最後に使う
あふれた目薬を拭き取る
点眼液を使用した後に薬液がまぶたや頬へ流れた場合は、そのまま眼瞼クリームを重ねるのではなく、あふれた液を清潔なティッシュなどでやさしく拭き取ります。
皮膚表面の余分な水分を除いてからクリームを塗ることで、決められた場所へなじませやすくなります。
拭き取る際にも目の周囲を強くこすらず、軽く押さえるようにすることが大切です。
アレルギー症状があると目をこする癖がつきやすいため、薬を使用するときも摩擦をできるだけ減らしましょう。
薬ごとの指示を優先する
目薬にはさまざまな種類があり、点眼液同士でも使用間隔を空けるよう指示されることがあります。
そのため、複数の薬を処方されている人は一般的な順番だけで判断せず、処方時に薬剤師へ確認しておくと安心です。
| 状況 | 対応の目安 |
|---|---|
| 点眼薬だけ併用 | 点眼後に眼瞼クリーム |
| 薬液が皮膚へ流れた | やさしく拭き取る |
| 複数の眼科薬を使用 | 医師・薬剤師へ順序を確認 |
| 個別の指示がある | 指示を優先 |
薬の種類や治療している病気によって最適な方法が変わる可能性があるため、疑問があれば自己流にせず確認しましょう。
使用前に押さえたい注意点は?
アレジオン眼瞼クリームは使用方法が比較的シンプルですが、目の周囲へ使う薬である以上、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
特に目の中へ入った場合の対処や副作用、コンタクトレンズ使用時について知っておくと、実際に困ったときにも落ち着いて対応できます。
普段と違う症状が出た場合は無理に使い続けず、医師や薬剤師へ相談することが大切です。
目に入ったら洗い流す
アレジオン眼瞼クリームは上下のまぶたへ使用する薬なので、目の中へ直接入れないよう注意します。
塗っている途中などに誤ってクリームが目の中へ入ってしまった場合は、水などで洗い流すよう患者向け情報で案内されています。
洗い流した後も痛みや強い違和感、見え方の変化などが続く場合は、自己判断で放置せず医師へ相談しましょう。
- 眼球へ直接入れない
- 入ったら水などで洗う
- 痛みが続けば相談する
- 強く目をこすらない
まぶたの異常に注意する
アレジオン眼瞼クリームでは、まぶたのかゆみや赤みなどの副作用が報告されています。
アレルギー性結膜炎そのものでも目の周囲に不快感が出る場合があるため判断しにくいことがありますが、薬を使い始めてから症状が現れたり明らかに悪化したりした場合は注意が必要です。
使用後に気になる症状が出た場合は、無理に塗り続けず医師または薬剤師へ相談してください。
過去に薬の成分でアレルギー反応を起こした経験がある場合には、処方時に医師へ伝えておくことも重要です。
コンタクト使用中も医師に確認する
参天製薬の患者向け情報では、コンタクトレンズを装用した状態でアレジオン眼瞼クリームを使用することは可能と考えられるとされています。
一方で、アレルギー性結膜炎の治療期間中にコンタクトレンズそのものを装用してよいかについては医師への相談が勧められています。
| 確認事項 | 考え方 |
|---|---|
| クリームの使用 | 装用中も可能とされる |
| 治療中のレンズ装用 | 医師へ相談 |
| 目の痛み | 無理に装用しない |
| 強い充血 | 眼科へ相談 |
目が強く充血している、痛い、ゴロゴロするといった症状がある場合は、コンタクトレンズを無理に使用せず眼科医の指示を受けましょう。
毎日の治療を続けやすくするコツは?
アレジオン眼瞼クリームは通常1日1回でよいため、複数回の点眼が負担に感じる人にとって使用を続けやすい選択肢となる場合があります。
ただし、1日1回だからこそ一度の塗り忘れがその日の未使用につながりやすく、習慣化する工夫も重要です。
使用量や時間、開封日などを簡単に管理できるようにしておくと、毎日の治療を続けやすくなります。
生活習慣とセットにする
薬の使用を新しい予定として覚えようとするより、すでに毎日行っている生活習慣と組み合わせるほうが忘れにくくなります。
例えば入浴後や就寝準備の際など、毎日ほぼ確実に行う行動の直後を使用時間に決める方法があります。
使用する時間について医師から具体的な指示がある場合は、その時間を優先してください。
- 歯磨きの後
- 入浴後
- 就寝前
- 決まった時間のアラーム
塗布量の目安を覚える
毎回「何センチだったかな」と迷うと使用そのものが面倒になりやすいため、片眼約1.3cmという目安を一度視覚的に覚えておくと便利です。
大人の場合、人差し指の先端から第一関節までのおよそ半分程度が約1.3cmの目安になります。
左右それぞれ片眼分を使用し、そのクリームを上下のまぶたへおおむね半量ずつ分けてなじませる流れを一連の動作として覚えるとよいでしょう。
処方時に別の量を指示されている場合は、一般的な目安ではなく個別の指示を優先してください。
開封日を記録する
参天製薬では、アレジオン眼瞼クリームについて開封後1か月を使用の目安として案内しています。
毎日使っているといつ開封したのか分からなくなりやすいため、最初に使った日を箱などへ記入しておく方法が便利です。
| 管理項目 | 方法 |
|---|---|
| 使用回数 | 1日1回を習慣化 |
| 使用量 | 片眼約1.3cmを目安 |
| 開封日 | 箱などへ記入 |
| 開封後 | 1か月を目安 |
| 保存 | 室温で管理 |
クリームが変色するなど普段と違う状態になっている場合には、開封後1か月以内であっても使用を避け、薬剤師などへ相談しましょう。
正しい塗り方を覚えて1日1回の治療を続けよう
アレジオン眼瞼クリーム0.5%は、適量を1日1回、上下のまぶたへ塗布して使用するアレルギー性結膜炎治療薬です。
片眼あたりの使用量は約30mg、長さでは約1.3cmが目安で、指先へ出したクリームを上下のまぶたへおおむね半量ずつのせ、目の周囲へ広げて透明になるまでやさしくなじませます。
点眼薬とは異なり、クリームを目の中へ直接入れる必要はなく、誤って眼内へ入った場合は水などで洗い流すことが基本です。
ほかの点眼液や眼軟膏と使用するタイミングが重なった場合は、他の眼局所製剤を先に使用してあふれた液を拭き取り、眼瞼クリームを最後に使用することが望ましいとされています。
使用時間そのものに一律の指定がない場合でも、入浴後や就寝前など毎日忘れにくいタイミングを決め、症状が落ち着いている日も医師から指示された治療期間は用法・用量を守って継続することが大切です。
コンタクトレンズの装用、化粧品や日焼け止めとの併用、塗り忘れへの対応などに迷った場合は自己判断で使用方法を変更せず、処方した医師や薬剤師へ確認しましょう。
肌トラブルに頼れる第2類医薬品
