ビオスリーとミヤBMはどっちが良いか決めるポイント7つ|菌の違いから目的別の選び方が見えてくる!

ビオスリーとミヤBMはどっちが良いのか迷っても、単純に一方が優れていると考えるのは適切ではありません。

どちらも腸内環境を整える目的で使われる生菌製剤ですが、ビオスリーは3種類の活性菌を組み合わせているのに対し、ミヤBMは酪酸菌の一種である宮入菌を主成分とする点が大きな違いです。

また、「ビオスリー」という名称には医療用医薬品のビオスリー配合錠などと、市販されている指定医薬部外品のビオスリーHi錠などがあるため、比較するときにはどの製品を指しているかを整理する必要があります。

便秘や軟便といった症状だけでなく、処方された経緯、併用している薬、購入方法などまで確認すると、自分にとってどちらが適しているか判断しやすくなります。

ここでは、PMDAの添付文書や各メーカーの製品情報をもとに、ビオスリーとミヤBMの違いを分かりやすく整理します。

腸内環境を整える整腸剤が好評

ビオスリーとミヤBMはどっちが良いか決めるポイント7つ

ビオスリーとミヤBMは、どちらも腸内菌叢の状態を整えるために使われていますが、菌の構成や製品の種類が異なります。

そのため、「便秘なら必ずこちら」「下痢なら必ずこちら」と単純に決めるより、何を重視するのかを基準に比較することが大切です。

まずは、どっちが良いか判断するときに確認したい7つのポイントから見ていきましょう。

配合される菌の数

配合菌の種類を重視するなら、ビオスリーは3種類の活性菌を組み合わせていることが大きな特徴です。

医療用のビオスリー配合錠には、ラクトミンとしてEnterococcus faecium T-110、酪酸菌としてClostridium butyricum TO-A、糖化菌としてBacillus subtilis TO-Aが配合されています。

一方、ミヤBMは酪酸菌である宮入菌を主成分とした製剤であり、複数の菌を組み合わせるのではなく一つの菌株を利用して腸内環境へ働きかけます。

したがって、複数の菌による共生作用を重視するならビオスリー、宮入菌という特定の酪酸菌を利用したい場合にはミヤBMが選択肢になります。

比較項目 ビオスリー ミヤBM
菌の構成 3種類 1種類
主な菌 乳酸菌・酪酸菌・糖化菌 宮入菌
特徴 複数菌の共生 酪酸菌に特化

酪酸菌への重点

酪酸菌そのものを重視して比較する場合は、ミヤBMの特徴が分かりやすくなります。

ミヤBMに配合される宮入菌は腸管内で発芽して増殖し、酪酸などの短鎖脂肪酸や各種代謝産物を産生することで腸内細菌叢へ働きかけるとされています。

ビオスリーにもClostridium butyricum TO-Aという酪酸菌が含まれていますが、乳酸菌や糖化菌を組み合わせて利用する設計であるため、両製剤は同じ酪酸菌製剤でも考え方が異なります。

酪酸菌を含むかどうかだけで優劣を決めるのではなく、単一菌を中心にした製剤と複数菌を組み合わせた製剤という違いを理解しておくことが重要です。

複数菌の共生作用

ビオスリーでは、3種類の活性菌がお互いの増殖や働きを助ける共生作用が特徴として位置付けられています。

医療用ビオスリーの添付文書では、糖化菌がビフィズス菌の増殖を促進し、乳酸菌と酪酸菌の共存下で腸管病原菌の増殖を抑制することで腸内細菌叢を正常化するとされています。

さらに、酪酸菌と乳酸菌を混合培養した試験では酪酸菌の菌数が単独培養時より増加したことなども示されています。

複数の菌を一緒に摂取することに魅力を感じる人にとっては、ビオスリーの分かりやすい特徴といえるでしょう。

医療用としての使い分け

病院やクリニックで処方される場合には、患者自身がビオスリーとミヤBMのどちらかを自由に選択するというより、症状や治療方針を踏まえて医師が選ぶのが基本です。

医療用のビオスリー配合錠とミヤBM錠は、どちらも添付文書上の効能又は効果が「腸内菌叢の異常による諸症状の改善」とされています。

つまり、添付文書に記載された効能だけを見ると非常に近い位置付けであり、特定の症状について一方が常に上位になるという記載ではありません。

処方薬を使用している場合には、以前別の整腸剤が合っていたという理由だけで自己判断で入れ替えず、処方した医師や薬剤師へ相談することが安全です。

  • 両方とも腸内菌叢の異常に使用
  • 処方目的によって選択が変わる
  • 自己判断での処方薬変更は避ける
  • 併用薬も含めて医師へ確認する

市販で買いやすいか

ドラッグストアなどで自分で購入したい場合は、ビオスリーのほうが分かりやすい選択肢になります。

ビオスリーHi錠や散剤のビオスリーHは指定医薬部外品として市販されており、薬局やドラッグストア、オンラインショップなどで購入できます。

一方、「ミヤBM」という名称の製品は医療用医薬品であり、一般的なドラッグストアでミヤBM錠そのものを市販薬として購入する製品ではありません。

ただし、ミヤBMと同じ宮入菌を主成分とする一般向け製品として強ミヤリサン錠が販売されているため、市販品を探している場合には製品名まで確認することが大切です。

続けやすさ

整腸剤は一度だけ飲めば腸内環境が永久に変わるものではないため、必要に応じて用法・用量を守って継続することになります。

市販のビオスリーHi錠は成人では1回2錠を1日3回食後に服用する設定であり、市販品として継続しやすい容量のボトルも用意されています。

医療用ではビオスリー配合錠もミヤBM錠も通常成人1日3~6錠を3回に分割して服用するため、錠数だけを見ると大きな差はありません。

ただし、実際の服用量は年齢や症状によって調整されることがあるため、処方薬では薬袋や医師の指示を優先してください。

効果の感じ方

最終的にビオスリーとミヤBMのどっちが良いかは、実際の症状や腸内環境によっても変わるため、一律には決められません。

腸内細菌叢は一人ひとり異なり、食事、睡眠、年齢、ストレス、基礎疾患、服用している薬などさまざまな要因から影響を受けます。

ビオスリーに3種類の菌が入っているから必ずミヤBMより効くという意味ではなく、反対に酪酸菌に特化しているからミヤBMのほうが必ず強いという意味でもありません。

配合菌数を「薬の強さ」と読み替えないことが、両者を正しく比較するための重要なポイントです。

ビオスリーとミヤBMの成分は何が違う?

両者の違いを理解するうえで最も重要なのが、どのような菌が配合されているかです。

ビオスリーは3菌を組み合わせた製剤で、ミヤBMは宮入菌を利用した酪酸菌製剤という明確な違いがあります。

それぞれの菌がどのように位置付けられているのかを詳しく見ていきましょう。

ビオスリーの3菌

医療用のビオスリー配合錠1錠には、ラクトミン2mg、酪酸菌10mg、糖化菌10mgが配合されています。

ラクトミンはEnterococcus faecium T-110、酪酸菌はClostridium butyricum TO-A、糖化菌はBacillus subtilis TO-Aという菌株です。

添付文書では、糖化菌がビフィズス菌の増殖を促し、乳酸菌と酪酸菌の共存下で腸管病原菌の増殖を抑えることなどによって腸内細菌叢を正常化する作用機序が説明されています。

3種類をただ混ぜているのではなく、それぞれの菌の相互作用を利用することがビオスリーの設計上の特徴です。

  • ラクトミン:Enterococcus faecium T-110
  • 酪酸菌:Clostridium butyricum TO-A
  • 糖化菌:Bacillus subtilis TO-A
  • 特徴:3菌による共生作用

ミヤBMの宮入菌

ミヤBM錠1錠には宮入菌末20mgが含まれており、細粒では1g中に宮入菌末40mgが配合されています。

宮入菌はClostridium butyricum MIYAIRI株として知られる酪酸菌で、芽胞を形成する性質を持っています。

ミヤBMの添付文書では、宮入菌が腸管内で発芽して増殖し、酪酸などの短鎖脂肪酸や各種代謝産物を産生することで有害菌や病原性細菌の発育を抑え、腸内細菌叢のバランスを整えると説明されています。

酪酸は大腸上皮細胞に利用される重要なエネルギー源の一つでもあり、宮入菌の特徴を理解するうえで重要な物質です。

成分表で比較

ビオスリーとミヤBMの成分を並べると、同じ整腸剤でも構成がかなり異なることが分かります。

特に注意したいのは、ビオスリーに含まれる酪酸菌とミヤBMの宮入菌は同じ「酪酸菌」というグループに含まれていても、同じ菌株ではないことです。

菌の名前だけを見て同じ薬だと考えるのではなく、製剤ごとの菌株や配合内容まで確認すると違いを理解しやすくなります。

項目 ビオスリー配合錠 ミヤBM錠
製品区分 医療用医薬品 医療用医薬品
乳酸菌 配合 なし
酪酸菌 配合 宮入菌
糖化菌 配合 なし
菌の構成 3菌 宮入菌中心
効能又は効果 腸内菌叢の異常による諸症状の改善 腸内菌叢の異常による諸症状の改善

便秘や下痢ではどちらを選ぶべき?

整腸剤を探す人の多くが気になるのは、便秘や軟便、下痢といった具体的な症状に対してどちらを選べばよいかという点でしょう。

しかし、症状名だけからビオスリーとミヤBMの優劣を決めることは難しく、原因や経過まで考える必要があります。

特に長引く症状や強い症状がある場合は、整腸剤だけで対応し続けず原因を確認することが重要です。

便秘の場合

便秘が気になる場合、市販で自分から試しやすいという意味ではビオスリーHi錠が候補になります。

ビオスリーHi錠には「整腸」「便秘」「軟便」「腹部膨満感」が効能として示されており、日常的な便通の乱れへの使用が想定されています。

ただし、便秘には水分不足、食物繊維不足、運動不足、薬の影響、排便習慣の乱れ、疾患など多くの原因があるため、整腸剤だけですべて解決するわけではありません。

強い腹痛や嘔吐、血便、急激な症状の変化などを伴う場合には、便秘薬や整腸剤を追加して様子を見るより医療機関への相談を優先してください。

  • 軽い便通の乱れ:市販整腸剤も選択肢
  • 長期間続く便秘:原因確認が重要
  • 強い腹痛:医療機関へ相談
  • 薬を服用中:薬剤師へ確認

軟便や下痢の場合

軟便についても、市販のビオスリーHi錠は効能として明記されているため、軽度のおなかの不調に使用できます。

ミヤBMも医療現場では下痢などを含む腸内菌叢の異常による症状に処方されており、添付文書に記載された臨床試験でも下痢などに対する使用成績が示されています。

一方で、感染性胃腸炎、食中毒、炎症性疾患などが原因の下痢では、整腸剤だけで判断するのは適切ではありません。

水分を十分に取れない、発熱や血便がある、激しい腹痛がある、下痢が長引くといった場合には、どちらの整腸剤を選ぶかより受診の必要性を考えることが大切です。

抗菌薬を使っている場合

抗菌薬を飲んだあとに腸内細菌叢が変化し、下痢やおなかの不調が起こることがあります。

ミヤBMについては添付文書に、抗生物質投与を受けた乳幼児や小児を対象とした臨床試験で宮入菌製剤を併用した成績が掲載されており、抗菌薬が使用される場面でも医療現場で用いられてきました。

ただし、「酪酸菌だからすべての抗菌薬の影響を絶対に受けない」と一般化するのは適切ではなく、抗菌薬の種類や治療目的によって判断は変わります。

処方された抗菌薬と一緒に整腸剤を使用したい場合は、自分で市販品を追加するより医師や薬剤師へ確認するのが確実です。

状況 考え方
軽い便秘 市販ビオスリーも候補
軽い軟便 市販整腸剤も候補
抗菌薬服用中 医師・薬剤師へ確認
症状が長引く 原因を確認
強い腹痛・血便 受診を優先

市販品と処方薬を混同しないためのポイント

「ビオスリーとミヤBMを比較したい」と検索している人が特に注意したいのが、同じ商品名や似た菌を含む市販品と医療用医薬品の違いです。

ビオスリーには医療用医薬品と市販されている指定医薬部外品があり、ミヤBMそのものは医療用医薬品です。

同じブランドや同系統の菌を使用していても、製品が違えば配合量や用法・用量も異なるため、別製品として確認しましょう。

医療用ビオスリー

病院で処方されるビオスリーには、ビオスリー配合散、ビオスリー配合錠、ビオスリー配合OD錠があります。

ビオスリー配合錠とOD錠は、通常成人では1日3~6錠を3回に分割して経口投与し、年齢や症状によって適宜増減することが添付文書に記載されています。

ビオスリー配合OD錠は口の中で崩壊する剤形で、水なしでも服用できますが、口腔粘膜から吸収される薬ではないため唾液または水で飲み込む必要があります。

処方されたビオスリーでは、市販のビオスリーHi錠に書かれている服用方法ではなく、医療機関から指示された用法・用量を守ることが大切です。

  • ビオスリー配合散
  • ビオスリー配合錠
  • ビオスリー配合OD錠
  • いずれも医療用医薬品

市販のビオスリー

市販品として広く流通しているビオスリーHi錠は指定医薬部外品で、成人では1回2錠を1日3回、食後に服用します。

5歳以上15歳未満では1回1錠を1日3回とされ、5歳未満はビオスリーHi錠を服用しないこととされています。

一方、散剤のビオスリーHは3カ月以上から使用できる製品となっており、同じビオスリーでも剤形によって対象年齢が異なります。

2026年時点の公式製品情報では、ビオスリーHi錠は42錠、180錠、270錠、540錠など複数の包装が用意されているため、使用期間に合わせて選びやすい点も特徴です。

ミヤBMと強ミヤリサン

ミヤBMをドラッグストアで探しても見つからないのは、ミヤBM錠とミヤBM細粒が医療用医薬品だからです。

一方、市販されている強ミヤリサン錠にはミヤBMと同じ系統の酪酸菌である宮入菌が使われていますが、商品としてはミヤBMとは別のものです。

強ミヤリサン錠は指定医薬部外品であり、15歳以上では1回3錠を1日3回食後に服用し、効能として整腸、軟便、便秘、腹部膨満感が示されています。

ミヤBMの代わりに使用できるかどうかは現在受けている治療や処方目的にも関係するため、医師からミヤBMを処方されている人は自己判断で市販品へ切り替えないほうが安全です。

製品 区分 主な特徴 入手方法
ビオスリー配合錠 医療用医薬品 3種類の活性菌 医療機関で処方
ミヤBM錠 医療用医薬品 宮入菌 医療機関で処方
ビオスリーHi錠 指定医薬部外品 3種類の活性菌 薬局などで購入
強ミヤリサン錠 指定医薬部外品 宮入菌 薬局などで購入

ビオスリーやミヤBMを使う前に知っておきたいこと

整腸剤は比較的身近な薬ですが、長期間続く症状をすべて腸内環境の問題として扱うことはできません。

また、たくさん飲んだり複数の整腸剤を一度に使ったりすれば、必ず効果が高くなるわけでもありません。

安全に利用するために、服用方法や併用、受診の目安についても確認しておきましょう。

用法・用量を守る

ビオスリーとミヤBMは生菌製剤だから多めに飲んでも問題ないと考えず、それぞれの用法・用量を守ることが基本です。

特に医療用医薬品では、添付文書上の一般的な用量とは別に患者の年齢や症状を考えて医師が服用量を決めている場合があります。

飲み忘れたからといって次回にまとめて倍量を飲むのではなく、処方薬で判断に迷った場合には薬剤師へ確認してください。

市販品についてもパッケージや添付文書に記載された対象年齢、1回量、1日回数を守ることが重要です。

  • 決められた1回量を守る
  • 服用回数を守る
  • 年齢制限を確認する
  • 処方薬は医師の指示を優先
  • 倍量を自己判断で服用しない

併用は自己判断しない

ビオスリーとミヤBMは配合されている菌が異なるため、両方を一緒に飲めばより多くの菌を摂取できると考える人もいるでしょう。

しかし、配合菌の種類を増やせば効果が比例して高くなることを意味するわけではなく、目的のない重複使用には大きな意味がない場合があります。

すでに医師から整腸剤が処方されている人が、さらに別の市販整腸剤を追加したい場合には、まず医師または薬剤師へ相談してください。

医療用の薬を服用していることを薬局で伝えると、現在の治療内容を考慮して市販品を選んでもらいやすくなります。

受診を優先する症状

整腸剤を使っても症状が改善しない場合は、ビオスリーからミヤBMへ変更することだけを考えるのではなく、そもそもの原因を確認する必要があります。

市販の強ミヤリサン錠の添付文書でも、1カ月程度服用して症状がよくならない場合には服用を中止して医師、薬剤師または登録販売者へ相談するよう案内されています。

強い腹痛、繰り返す嘔吐、血便、黒色便、高熱、著しい脱水、急激な体重減少などがある場合には、市販整腸剤だけで経過を見ることは避けましょう。

乳幼児、高齢者、基礎疾患がある人、治療中の人についても、症状が続く場合は早めに医療機関へ相談することが大切です。

状態 対応の目安
軽い便通の乱れ 用法を守って様子を見る
長期間改善しない 医師・薬剤師へ相談
血便や黒色便 受診を優先
強い腹痛 受診を優先
繰り返す嘔吐 受診を優先
脱水が疑われる 早めに医療機関へ

自分に合う整腸剤は菌の数だけで決めないことが大切

ビオスリーとミヤBMはどっちが良いのかという疑問に対しては、「目的や状況によって選択が変わる」が最も現実的な答えです。

ビオスリーは乳酸菌、酪酸菌、糖化菌という3種類の活性菌を利用した共生作用が特徴で、複数の菌を組み合わせた製剤を選びたい場合に分かりやすい選択肢です。

ミヤBMは宮入菌という酪酸菌を主成分とし、医療現場で長く使われている酪酸菌製剤であることが特徴です。

医療用のビオスリー配合錠とミヤBM錠はどちらも「腸内菌叢の異常による諸症状の改善」が効能又は効果として設定されており、添付文書だけから一方が常に優れているとは判断できません。

ドラッグストアなどで自分で購入したい場合はビオスリーHi錠が選択肢となり、宮入菌を配合した市販品を探している場合には強ミヤリサン錠があります。

便秘や軟便が軽度であれば市販整腸剤を検討できますが、症状が長引く場合や強い腹痛、血便、発熱などを伴う場合には整腸剤の比較よりも原因を確認することが優先されます。

すでにビオスリーやミヤBMを処方されている場合には、菌数や口コミだけを理由に自己判断で変更せず、処方目的を知っている医師や薬剤師へ相談して選ぶとよいでしょう。

腸内環境を整える整腸剤が好評