ベンザブロックSプレミアムDXはどんな風邪薬?鼻症状を中心に成分や使い方を整理!

ベンザブロックSプレミアムDXはどんな風邪薬?鼻症状を中心に成分や使い方を整理! 風邪薬

ベンザブロックSプレミアムDXは、鼻水や鼻づまり、くしゃみなど、鼻から始まるつらい風邪症状を中心に対処するための市販の総合感冒薬です。

9種類の有効成分を配合しており、鼻症状だけでなく、のどの痛み、せき、たん、発熱、頭痛など幅広い風邪症状の緩和を目的としています。

一方で、プソイドエフェドリン塩酸塩や抗ヒスタミン成分などを含むため、持病や併用薬によっては服用できない場合があり、単に「強そうだから」という理由だけで選ぶ薬ではありません。

ベンザブロックSプレミアムDXの特徴や成分、通常のベンザブロックSとの違い、飲み方、副作用、シリーズ内での選び分けまで順番に整理していきます。

風邪の症状をしっかりサポートする錠剤

ベンザブロックSプレミアムDXはどんな風邪薬?

ベンザブロックSプレミアムDXは、アリナミン製薬が販売するベンザブロックプレミアムDXシリーズのうち、特に鼻から始まる風邪症状を意識した製品です。

公式では「鼻からのかぜに、黄色のベンザ」と位置付けられており、鼻水と鼻づまりの双方に作用する複数の成分が組み合わされています。

ただし、鼻炎だけを対象とする薬ではなく、効能としては風邪に伴うさまざまな症状の緩和が認められている総合感冒薬です。

鼻症状を重視した処方

ベンザブロックSプレミアムDXの大きな特徴は、鼻水、鼻づまり、くしゃみといった鼻症状への対処を重視している点です。

d-クロルフェニラミンマレイン酸塩、プソイドエフェドリン塩酸塩、ベラドンナ総アルカロイドという役割の異なる成分を組み合わせ、鼻水だけ、あるいは鼻づまりだけに偏らない処方になっています。

風邪をひくと毎回鼻水が止まりにくい人や、鼻が詰まって息苦しく感じやすい人にとって、シリーズ内で候補になりやすいタイプです。

一方、鼻症状がほとんどなく、のどの強い痛みや高い熱、激しいせきが主症状なら、同シリーズの別タイプのほうが症状に合う場合があります。

9種類の有効成分

15歳以上の1日服用量には9種類の有効成分が含まれ、それぞれが異なる風邪症状を緩和する役割を持っています。

鼻症状に関係する成分だけでなく、解熱鎮痛、せき、たん、のどの痛みなどに対応する成分も配合されているため、複数の症状が同時に出る一般的な風邪にも対応しやすい構成です。

有効成分 1日量 主な役割
アセトアミノフェン 900mg 発熱・痛みの緩和
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 3.5mg 鼻水・くしゃみの緩和
プソイドエフェドリン塩酸塩 135mg 鼻づまりの緩和
ベラドンナ総アルカロイド 0.3mg 鼻水の緩和
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物 48mg せきの緩和
ブロムヘキシン塩酸塩 12mg たんを出しやすくする
トラネキサム酸 420mg のどの痛みの緩和
無水カフェイン 75mg 頭痛の緩和を補助
リボフラビン 12mg ビタミンB2補給

鼻水に複数方向から働く

鼻水に対しては、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩とベラドンナ総アルカロイドが異なる仕組みで働きます。

d-クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン作用によって鼻水やくしゃみを抑える成分で、ベラドンナ総アルカロイドは鼻腺への刺激伝達を遮断することで鼻水を抑える成分です。

そのため、鼻水に関係する成分を1種類だけ配合しているわけではなく、鼻から始まる風邪を意識した製品設計になっています。

ただし、抗ヒスタミン作用などによって眠気や口の渇きが出ることがあるため、症状への作用だけでなく服用後の注意事項も理解しておく必要があります。

鼻づまりにも対応する

鼻づまりにはプソイドエフェドリン塩酸塩が配合されており、鼻粘膜の充血や腫れを抑えることで鼻の通りを改善する働きがあります。

風邪で鼻の奥が腫れたように感じ、鼻をかんでも通りにくい場合は、単に鼻水を抑えるだけでは十分な改善感を得にくいことがあります。

ベンザブロックSプレミアムDXは鼻水と鼻づまりの両方に着目しているため、鼻症状が複合しているときに選択肢になりやすい製品です。

ただし、プソイドエフェドリンの作用上、高血圧や心臓病、甲状腺機能障害、糖尿病と診断されている人などは服用しないこととされています。

風邪の幅広い症状に対応

商品名の「S」や黄色のパッケージから鼻専用の薬と思われることがありますが、効能は鼻水や鼻づまりだけではありません。

風邪に伴うのどの痛み、せき、たん、悪寒、発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛なども効能に含まれており、いわゆる総合感冒薬として設計されています。

  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • のどの痛み
  • くしゃみ
  • せき
  • たん
  • 悪寒
  • 発熱
  • 頭痛
  • 関節の痛み
  • 筋肉の痛み

「鼻から始まる」という表現は、効能を鼻症状だけに限定する意味ではなく、シリーズ内でどの症状を特に重視して選ぶかを分かりやすく示したものと考えるとよいでしょう。

カプレットと錠剤がある

ベンザブロックSプレミアムDXには、PTP包装のカプレットタイプと、ビンに入ったベンザブロックSプレミアムDX錠があります。

カプレットタイプは12錠と24錠があり、15歳以上では1回2錠を1日3回服用するため、それぞれ2日分と4日分に相当します。

ビン入りの錠剤タイプは30錠と45錠があり、15歳以上では1回3錠を1日3回服用するため、30錠は約3日分、45錠は5日分が目安です。

1回の錠数は異なりますが、規定どおり服用した場合の15歳以上の1日量に含まれる有効成分量は、カプレットタイプと錠剤タイプで同じです。

指定第2類医薬品に分類される

ベンザブロックSプレミアムDXは指定第2類医薬品に分類されており、セルフメディケーション税制の対象商品でもあります。

指定第2類医薬品は、一般用医薬品として購入できる一方で、特に注意を要する成分を含むため、購入時や服用前に使用上の注意を十分に確認することが重要です。

治療中の病気がある人、他の薬を継続して飲んでいる人、妊娠中や授乳中の人などは、自己判断で服用を始めず、医師、薬剤師または登録販売者へ相談するのが適切です。

市販薬であることと、誰でも無条件に安全に服用できることは同じではないため、箱や添付文書の確認は省略しないようにしましょう。

ベンザブロックSプレミアムDXの成分はどう働く?

ベンザブロックSプレミアムDXには9種類の成分が配合されており、鼻症状を中心にしながら、熱、痛み、せき、たんにも幅広く対応します。

それぞれの成分の役割を理解すると、なぜ「鼻からの風邪向け」とされているのか、また他のシリーズと何が違うのかが分かりやすくなります。

複数の成分を一度に摂取する薬だからこそ、同じ成分や似た作用を持つ薬との重複にも注意が必要です。

鼻に働く成分

鼻症状に関係する中心的な成分は、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩、プソイドエフェドリン塩酸塩、ベラドンナ総アルカロイドの3種類です。

抗ヒスタミン作用、鼻粘膜の充血を抑える作用、鼻水の分泌を抑える作用を組み合わせることで、鼻水、鼻づまり、くしゃみに対して多方向からアプローチします。

  • d-クロルフェニラミン:鼻水・くしゃみ
  • プソイドエフェドリン:鼻づまり
  • ベラドンナ総アルカロイド:鼻水

反面、これらの成分には眠気、口の渇き、目のかすみ、排尿に関する影響などが現れる可能性もあるため、効き目だけを見て服用回数を増やしてはいけません。

熱や痛みに働く成分

解熱鎮痛成分にはアセトアミノフェンが1日量900mg配合されており、発熱、頭痛、のどの痛み、関節痛、筋肉痛などの緩和に働きます。

ベンザブロックSプレミアムDXでは、鼻症状への成分を軸としながらも、風邪で起こりやすい発熱や全身の痛みに対応できるようになっています。

症状 関係する主な成分 役割
発熱 アセトアミノフェン 熱を下げる
頭痛 アセトアミノフェン・無水カフェイン 痛みを和らげる
のどの痛み アセトアミノフェン・トラネキサム酸 痛みや炎症を和らげる
関節痛・筋肉痛 アセトアミノフェン 痛みを和らげる

ほかの解熱鎮痛薬や総合感冒薬を追加すると成分が重なる可能性があるため、「熱が下がらないから」と自己判断で別の風邪薬や鎮痛薬を重ねるのは避ける必要があります。

せきやたんに働く成分

せきにはデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、たんにはブロムヘキシン塩酸塩が配合されています。

デキストロメトルファンはせき中枢に働いてせきを和らげ、ブロムヘキシンはたんを排出しやすくする方向に働くため、鼻風邪からせきやたんまで症状が広がったときにも対応できます。

ただし、せきだけが非常に強い場合には、せき症状を重点的にしたベンザブロックTプレミアムDXなど、別の選択肢のほうが症状に合う可能性があります。

息苦しさ、呼吸時のゼーゼー・ヒューヒュー、長引くせきなどがある場合は、市販薬を繰り返すだけで済ませず医療機関への相談を検討しましょう。

ベンザブロックSプレミアムDXの正しい飲み方は?

ベンザブロックSプレミアムDXは、15歳以上が対象で、食後なるべく30分以内に服用する薬です。

カプレットタイプとビン入り錠剤では1回に飲む錠数が異なるため、見た目が似ていても自己流の錠数で服用してはいけません。

用法・用量を守ることは効果を得るためだけでなく、副作用や過量服用を避けるためにも重要です。

年齢別の用量

カプレットタイプのベンザブロックSプレミアムDXは、15歳以上では1回2錠を1日3回服用します。

ビン入りのベンザブロックSプレミアムDX錠は、15歳以上では1回3錠を1日3回服用するため、製品名の末尾に「錠」が付くタイプかどうかを確認しておきましょう。

製品 15歳以上の1回量 回数 15歳未満
ベンザブロックSプレミアムDX 2錠 1日3回 服用不可
ベンザブロックSプレミアムDX錠 3錠 1日3回 服用不可

15歳未満は服用しないことと明記されているため、家族が同じ風邪症状だからといって子どもへ量を減らして飲ませることはできません。

食後なるべく30分以内に飲む

用法では、食後なるべく30分以内に、水またはお湯で、かまずに服用することとされています。

朝食後、昼食後、夕食後という形で生活の中に組み込むと、1日3回という服用回数を管理しやすくなります。

  • 1日3回を守る
  • 食後なるべく30分以内
  • 水またはお湯で服用
  • かまずに飲む
  • 規定量を超えない

症状がつらいからといって1回量を増やしたり、短い間隔で追加したりすると、有効成分の過量摂取につながる可能性があります。

改善しないときは服用を続けない

添付文書では、5〜6回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者へ相談するよう案内されています。

1日3回の薬なので、5〜6回はおおむね2日程度の服用に相当しますが、「風邪薬だから何日でも飲み続けてよい」という考え方ではありません。

症状が改善しない場合には、一般的な風邪以外の病気である可能性や、現在選んでいる薬が症状に適していない可能性も考える必要があります。

特に高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしい、強い痛みが続くなど普段の風邪とは異なる症状がある場合は、服用回数を消化するまで待たず医療機関への相談を検討してください。

ベンザブロックSプレミアムDXで注意したい副作用は?

ベンザブロックSプレミアムDXは複数の成分を含むため、眠気や口の渇きといった比較的知られている症状から、まれな重篤な副作用まで添付文書に注意事項が記載されています。

特に服用後の運転は禁止されており、仕事や通勤で自動車を使う人は服用するタイミングを十分に考える必要があります。

また、持病、妊娠、授乳、併用薬などによっては服用前の相談や服用そのものの回避が必要になります。

眠気や口の渇き

服用後に現れることがある症状として、便秘、口の渇き、眠気、目のかすみが添付文書に挙げられています。

抗ヒスタミン成分などを含むため、服用後に自覚的には軽い眠気しかなくても、判断力や注意力に影響する可能性を考える必要があります。

  • 眠気
  • 口の渇き
  • 便秘
  • 目のかすみ
  • 異常なまぶしさ

こうした症状が持続したり強くなったりする場合には服用を中止し、添付文書を持って医師、薬剤師または登録販売者へ相談することが案内されています。

服用できない人

ベンザブロックSプレミアムDXまたはその成分でアレルギー症状を起こしたことがある人や、風邪薬・解熱鎮痛薬によってぜんそくを起こしたことがある人は服用できません。

また、前立腺肥大による排尿困難がある人や、高血圧、心臓病、甲状腺機能障害、糖尿病と診断されている人も服用しないこととされています。

確認項目 扱い
本剤成分でアレルギー歴 服用しない
風邪薬などによるぜんそく歴 服用しない
前立腺肥大による排尿困難 服用しない
高血圧の診断 服用しない
心臓病の診断 服用しない
甲状腺機能障害の診断 服用しない
糖尿病の診断 服用しない

ここに当てはまらなくても、治療中の人、妊娠中または妊娠の可能性がある人、授乳中の人、高齢者などは服用前に専門家へ相談する必要があります。

併用できない薬がある

服用中は、他の風邪薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬などを併用しないよう添付文書で定められています。

さらに、抗ヒスタミン成分を含む鼻炎用内服薬、乗り物酔い薬、アレルギー用薬、催眠鎮静薬、胃腸鎮痛鎮痙薬、トラネキサム酸を含む内服薬なども重複に注意が必要です。

商品名がまったく違う薬でも、同じ成分や似た作用を持つ成分が入っている場合があるため、薬の名前だけを見て併用可能か判断するのは避けましょう。

常用薬がある場合や、花粉症薬、頭痛薬、せき止めなどをすでに飲んでいる場合は、購入時に薬剤師または登録販売者へ具体的な商品名を伝えて確認すると安全です。

ベンザブロックSプレミアムDXは他の商品と何が違う?

ベンザブロックには複数の商品があり、商品名が似ているため、どれを選べばよいか迷いやすいシリーズです。

基本的には、最もつらい症状が鼻なのか、のどなのか、熱なのか、せきなのかを基準にすると選び分けやすくなります。

また、通常のベンザブロックSとSプレミアムDXでは成分構成や対象年齢が異なるため、単純にパッケージの色だけで同じ薬と考えないことが重要です。

通常のベンザブロックSとの違い

通常のベンザブロックSも鼻水や鼻づまりを重視した風邪薬ですが、SプレミアムDXとは配合されている有効成分が異なります。

通常のSではヨウ化イソプロパミド、ジヒドロコデインリン酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、ヘスペリジンなどが含まれる一方、SプレミアムDXではプソイドエフェドリン塩酸塩、ベラドンナ総アルカロイド、デキストロメトルファン、ブロムヘキシン、リボフラビンなどが採用されています。

比較項目 SプレミアムDX 通常のS
重視する症状 鼻水・鼻づまり 鼻水・鼻づまり
有効成分数 9種類 8種類
鼻づまり成分 プソイドエフェドリン ヨウ化イソプロパミドなど
鎮咳成分 デキストロメトルファン ジヒドロコデイン
適用年齢 15歳以上 製品表示を確認

同じ黄色のベンザでも成分は同じではないため、以前使った通常版と同じ感覚でSプレミアムDXを服用せず、購入した商品の説明文書を改めて確認してください。

プレミアムDXシリーズの選び分け

プレミアムDXシリーズには、鼻症状向けのS、のど症状向けのL、熱症状向けのIP、せき症状向けのTが用意されています。

いずれも複数の風邪症状に対応しますが、中心となる成分構成が異なるため、一番つらい症状を基準にすることが選び分けのポイントです。

  • S:鼻水・鼻づまりがつらい
  • L:のどの痛みがつらい
  • IP:発熱・さむけ・頭痛がつらい
  • T:せき・たんがつらい

複数タイプを一緒に飲めば幅広く効くという意味ではなく、いずれも総合感冒薬なので、シリーズ同士を重ねて服用してはいけません。

症状に合わせて選ぶ

鼻水が止まらず鼻づまりも目立つ場合にはSプレミアムDXが候補になりますが、のどの激しい痛みが中心ならL、熱や悪寒が中心ならIP、せきが最もつらいならTという考え方が分かりやすいでしょう。

例えばLプレミアムDXはイブプロフェンとトラネキサム酸を配合してのどの痛みを重視し、IPプレミアムDXはイブプロフェンとアセトアミノフェンを組み合わせて熱や痛みへの対応を重視しています。

TプレミアムDXではジヒドロコデインリン酸塩やdl-メチルエフェドリン塩酸塩、アンブロキソール塩酸塩などを配合し、せきやたんに重点が置かれています。

どれが最も「強い」かで選ぶのではなく、自分の主症状、持病、他の薬との組み合わせまで含めて適した製品を選ぶことが重要です。

ベンザブロックSプレミアムDXを選ぶ前に押さえたいこと

ベンザブロックSプレミアムDXは、鼻水や鼻づまり、くしゃみを中心に、のどの痛み、せき、たん、発熱、頭痛など幅広い風邪症状を緩和する指定第2類医薬品です。

鼻症状に関係する3種類の成分を含む9成分処方が特徴で、鼻から始まる風邪で複数の症状が重なっているときに検討しやすい製品です。

カプレットタイプは15歳以上で1回2錠、ビン入りの錠剤タイプは1回3錠を、それぞれ1日3回、食後なるべく30分以内に服用します。

一方で、15歳未満は服用できず、高血圧や心臓病など服用できない条件もあり、他の風邪薬、解熱鎮痛薬、抗ヒスタミン薬、トラネキサム酸を含む薬などとの併用にも注意が必要です。

眠気や目のかすみなどが生じる可能性があるため服用後は運転をせず、5〜6回服用しても改善しない場合や気になる症状が現れた場合は、漫然と続けず医師、薬剤師または登録販売者へ相談しましょう。

風邪の症状をしっかりサポートする錠剤