アレグラとアレジオンの違い7つ|生活スタイルに合う花粉症薬の選び方が見えてくる!

アレグラとアレジオンの違い7つ|生活スタイルに合う花粉症薬の選び方が見えてくる! 鼻炎薬

アレグラとアレジオンは、どちらも花粉やハウスダストなどによるアレルギー性鼻炎に使われる代表的な第2世代抗ヒスタミン薬です。

しかし、有効成分だけでなく、1日の服用回数や服用するタイミング、運転に関する注意、使用できる年齢などに違いがあります。

単純に「どちらのほうが強い」と決めるのではなく、自分の症状や生活スタイル、眠気への配慮などを踏まえて選ぶことが大切です。

ここでは市販薬のアレグラFXとアレジオン20を中心に、医療用医薬品との違いにも触れながら比較します。

現在ほかの薬を服用している人や、症状が強い人、長期間症状が続いている人は、自己判断だけで選ばず医師や薬剤師、登録販売者に相談してください。

アレグラとアレジオンの違い7つ

アレグラとアレジオンは同じ第2世代抗ヒスタミン薬ですが、まったく同じ薬ではありません。

とくに市販薬で比較すると、成分、服用回数、服用時刻、運転時の注意、対象年齢などが選択のポイントになります。

まずは両者の代表的な違いを7つに分けて確認しましょう。

有効成分

市販薬のアレグラFXにはフェキソフェナジン塩酸塩が配合され、成人用では1錠につき60mgが含まれています。

一方、市販薬のアレジオン20にはエピナスチン塩酸塩が1錠につき20mg配合されています。

どちらもヒスタミンの働きを抑える第2世代抗ヒスタミン薬に分類されますが、有効成分が異なるため、同じ人が服用しても効き方や副作用の感じ方が同じになるとは限りません。

比較項目 アレグラFX アレジオン20
有効成分 フェキソフェナジン塩酸塩 エピナスチン塩酸塩
成人1錠中 60mg 20mg
分類 第2世代抗ヒスタミン薬 第2世代抗ヒスタミン薬

服用回数

アレグラFXは成人の場合、1回1錠を朝夕の1日2回服用する薬です。

アレジオン20は15歳以上が1回1錠を1日1回服用するため、服用回数の少なさを重視する人には使いやすい設計です。

ただし、1日1回だから強い、1日2回だから弱いという意味ではなく、それぞれの成分の作用時間や用法に合わせて回数が設定されています。

  • アレグラFX:1日2回
  • アレジオン20:1日1回
  • 服用回数だけで効果の強さは判断できない
  • 添付文書どおりに服用することが重要

服用時刻

アレグラFXは成人の場合に朝夕の服用が基本となるため、朝の支度や夕食前後など毎日の習慣と組み合わせると飲み忘れを防ぎやすくなります。

また、市販薬のアレグラFXは空腹時にも服用できることが特徴です。

アレジオン20は1日1回、就寝前に服用する用法となっているため、昼間に薬を持ち歩きたくない人には便利でしょう。

眠気への配慮

アレグラFXもアレジオン20も、従来の第1世代抗ヒスタミン薬と比較して眠気が起こりにくい第2世代抗ヒスタミン薬です。

ただし、眠気の出やすさには個人差があり、「第2世代なら絶対に眠くならない」という意味ではありません。

とくに仕事や勉強などで集中力を保ちたい場合は、薬を飲んだ後の自分の状態を確認しながら使用することが大切です。

運転時の注意

アレグラFXとアレジオン20を選ぶうえで大きな違いになるのが、服用後の自動車運転などに関する注意です。

アレグラFXの一般用医薬品の添付文書では、服用後の乗物または機械類の運転操作を一律に禁止する記載はありません。

これに対してアレジオン20は、服用後に乗物または機械類の運転操作をしないよう注意されています。

項目 アレグラFX アレジオン20
服用後の運転禁止 一律の禁止記載なし 運転操作をしない
眠気 起こる可能性あり 起こる可能性あり
選択時のポイント 運転する人が検討しやすい 運転予定に注意

対象年齢

市販のアレジオン20は15歳以上が対象であり、15歳未満は服用できません。

成人向けのアレグラFXも15歳以上が対象ですが、アレグラには7歳から14歳を対象とするアレグラFXジュニアという市販薬もあります。

家族で同じブランドを利用していても、成人用を子どもに分けて飲ませるのではなく、必ず年齢に対応した製品と用量を確認しましょう。

飲みやすさ

毎日の生活に合わせやすいかという観点では、アレグラFXとアレジオン20で好みが分かれます。

服用回数をできるだけ減らしたい人は1日1回のアレジオン20を選びやすく、服用後に運転する可能性がある人はアレグラFXを検討しやすいでしょう。

薬の効果だけに注目するのではなく、決められた用法を継続しやすいかまで考えることが重要です。

  • 回数を減らしたい:アレジオン20を検討
  • 朝夕に管理できる:アレグラFXを検討
  • 車を運転する:運転に関する注意を確認
  • 子どもに使用する:年齢対応製品を確認

アレグラとアレジオンはどっちが強い?

アレグラとアレジオンを比較すると、「結局どちらのほうが強く効くのか」が気になる人は多いでしょう。

しかし、有効成分の量だけを比較して強弱を決めることはできず、20mgと60mgという数字をそのまま比べることにも意味はありません。

症状の種類や体質によって実感が変わるため、自分に合う薬を見極める視点が重要です。

効果の強さ

アレグラFXのフェキソフェナジンとアレジオン20のエピナスチンは別の成分なので、含有量の数字を見て「60mgのアレグラのほうが20mgのアレジオンより3倍強い」と考えることはできません。

薬ごとに有効量や体内での働き方が異なるため、用量は同じ物差しでは比較できないからです。

市販薬を選ぶ場合は、数値の大小よりも用法や注意事項、自分が過去に使用したときの反応などを判断材料にしましょう。

判断方法 考え方
mg数 異なる成分同士では比較不可
服用回数 強さを示す数字ではない
体感 個人差がある
選択 症状や生活に合わせる

症状との相性

どちらも花粉やハウスダストなどによる鼻水、鼻づまり、くしゃみといったアレルギー性鼻炎症状の緩和を目的に使用されます。

一方で、くしゃみや鼻水が中心なのか、鼻づまりがとくにつらいのかなどによって、薬だけで十分な場合と別の治療を組み合わせたほうがよい場合があります。

適切に使用しても症状が十分に改善しない場合は、別の抗ヒスタミン薬へ次々に自己判断で変更するより、医療機関で症状を評価してもらうほうが適切です。

  • くしゃみが続く
  • 透明な鼻水が出る
  • 鼻づまりがつらい
  • 花粉シーズンに悪化する
  • ハウスダストで症状が出る

効き方の個人差

同じ抗ヒスタミン薬でも、一人ひとりの体質や症状によって効果の実感は異なります。

以前アレグラを使って十分に症状が治まった人であれば同じ成分を選ぶことが合理的な場合がありますし、エピナスチンが合っていた人ならアレジオンを選びやすいでしょう。

強さをランキングで決めるより、「自分にはどちらが合うか」という視点で比較することが現実的です。

眠気が気になるなら何を基準に選ぶ?

抗ヒスタミン薬を選ぶ際には、鼻炎への効果だけでなく眠気や集中力への影響も重要です。

とくに車を運転する人や危険を伴う機械を扱う人、仕事や勉強で集中する必要がある人は、添付文書の運転に関する注意まで確認する必要があります。

眠気が少ないとされる薬でも個人差があることを前提に選びましょう。

アレグラの特徴

アレグラFXに配合されるフェキソフェナジン塩酸塩は、脳内へ移行しにくく、眠気や集中力への影響が比較的少ないことを特徴とする第2世代抗ヒスタミン成分です。

市販薬の添付文書では、服用後の自動車運転を禁止する注意事項が設けられていないことも大きな特徴です。

ただし、薬に対する反応には個人差があるため、自分自身に眠気や体調変化が生じた場合には運転を避けるなど安全を優先してください。

ポイント アレグラFX
眠気 比較的起こりにくい
集中力 影響が比較的少ない
運転禁止の記載 一律の禁止なし
服用 朝夕の1日2回

アレジオンの特徴

アレジオン20も眠気が起こりにくいことを特徴とする第2世代抗ヒスタミン薬ですが、眠気がまったく生じない薬ではありません。

添付文書では、服用後は乗物または機械類の運転操作をしないよう記載されています。

そのため、日常的に自動車を運転する人は、この注意事項を踏まえたうえで薬剤師や登録販売者に相談するとよいでしょう。

  • 服用は1日1回
  • 就寝前に服用
  • 眠気には個人差がある
  • 服用後の運転は禁止

仕事中の使用

デスクワークや勉強などでは、眠気だけでなく自覚しにくい集中力や判断力の低下も気になるポイントです。

眠気への配慮を最優先したい場合は、フェキソフェナジンを含むアレグラFXが選択肢になりやすいですが、すべての人に同じように適するわけではありません。

薬を初めて使う日は重要な運転や危険作業の直前を避け、自分にどのような反応が出るのかを確認しておくと安心です。

市販薬と処方薬では何が違う?

アレグラとアレジオンには市販されている製品だけでなく、医療機関で処方される医療用医薬品もあります。

同じブランド名や同じ有効成分が使われていても、使用できる疾患や用量、年齢などが完全に一致するとは限りません。

処方薬を以前もらった経験だけで市販薬の用法を決めず、その製品の添付文書を基準に使用してください。

市販薬の用途

アレグラFXとアレジオン20は、花粉やハウスダストなどによる鼻水、鼻づまり、くしゃみといった鼻のアレルギー症状を緩和するための一般用医薬品です。

市販薬は処方箋なしで薬局やドラッグストア、一定の条件を満たすオンライン販売などから購入できます。

一方で、自己判断で対応できる範囲を超える症状がある場合には、市販薬だけで長期間対処し続けないことが大切です。

区分 市販薬 処方薬
入手方法 薬局などで購入 医師の処方
主な判断者 使用者 医師
用法 市販薬の添付文書 処方指示
症状の評価 セルフケア中心 診察を伴う

処方薬の用途

医療用のフェキソフェナジンやエピナスチンは、アレルギー性鼻炎以外のアレルギー疾患などに用いられる場合があります。

医師は年齢、症状、持病、ほかに飲んでいる薬などを確認したうえで適切な薬や用量を判断します。

過去に処方された薬が残っていても、現在の症状にそのまま使えるとは限らないため、自己判断での再使用には注意が必要です。

  • 診察結果に基づいて処方
  • 症状に応じて薬を選択
  • 年齢や体質を考慮
  • ほかの治療薬との併用も検討

同じ成分でも注意

市販のアレグラFXには医療用アレグラ錠60mgと同じフェキソフェナジン塩酸塩が1錠60mg含まれますが、それだけで医療用医薬品とすべて同じ使い方ができるわけではありません。

また、アレジオンについても、市販薬と医療用医薬品では対象となる使い方を添付文書ごとに確認する必要があります。

市販薬は必ず購入した製品に付属する説明書の用法・用量を優先してください。

自分に合うほうを選ぶポイントは?

アレグラとアレジオンの違いを理解したら、次は自分の日常生活に当てはめて考えることが重要です。

服用回数だけでなく、車を運転するか、薬を飲み忘れやすいか、過去にどの成分を使用したことがあるかなどを整理すると選択しやすくなります。

どちらを選ぶか迷う場合は、薬局で薬剤師や登録販売者に生活状況まで伝えて相談するとよいでしょう。

運転する人

通勤や仕事で自動車を運転する人にとっては、薬の服用後に運転できるかどうかが重要な選択基準になります。

アレジオン20では服用後の運転操作をしないよう注意されているのに対し、アレグラFXには一律に運転を禁止する注意事項がありません。

そのため、運転する生活を前提とする場合にはアレグラFXが候補になりやすいでしょう。

  • 毎日車通勤する
  • 営業で車を使う
  • 配送業務がある
  • 機械操作を伴う仕事をする

飲み忘れやすい人

1日2回の服用を忘れてしまいやすい人にとって、1日1回で済むアレジオン20は服薬管理のしやすさがメリットです。

就寝前という決まったタイミングで服用するため、歯磨きなど毎日の習慣とセットにすると忘れにくくなります。

一方、朝夕に薬を飲む習慣がすでにある人なら、アレグラFXの1日2回という用法も大きな負担にならないでしょう。

生活スタイル 検討しやすい選択
服用回数を減らしたい アレジオン20
朝夕に管理できる アレグラFX
運転機会が多い アレグラFXを検討
就寝前にまとめたい アレジオン20

症状が改善しない人

市販薬を正しく使用しても症状が十分に改善しない場合は、単純に「もっと強い抗ヒスタミン薬」を探すだけでは解決しないことがあります。

鼻づまりが強い場合や目の症状も重い場合、別の種類の薬を併用する治療が適しているケースもあるためです。

強い症状が続く場合や日常生活に支障が出る場合、長期間繰り返している場合には耳鼻咽喉科などを受診して原因と治療方法を確認しましょう。

服用前に知っておきたい注意点は?

アレグラFXやアレジオン20はドラッグストアなどで購入できる身近な薬ですが、医薬品である以上は使用上の注意があります。

ほかの薬との重複や妊娠・授乳中の使用、長期間続く症状などは、購入前に確認しておきたいポイントです。

「市販薬だから誰でも安全に飲める」と考えず、自分の状況に合った使用を心がけましょう。

併用薬

アレグラFXやアレジオン20を服用するときは、ほかのアレルギー用薬や抗ヒスタミン成分を含む薬との重複に注意が必要です。

総合感冒薬や鼻炎薬、乗り物酔い薬、睡眠改善薬などには作用が重なる成分が含まれている場合があります。

複数の市販薬を使用している場合は、商品名だけでなく成分まで確認し、判断できなければ薬剤師や登録販売者に相談してください。

  • 別の鼻炎薬
  • アレルギー用薬
  • 抗ヒスタミン成分を含むかぜ薬
  • 乗り物酔い薬
  • 睡眠改善薬など

妊娠や授乳

妊娠中や妊娠している可能性がある人は、市販薬を自己判断で服用する前に医師や薬剤師などへ相談することが大切です。

授乳中についても、薬ごとに使用時の注意が異なるため、以前問題なく飲めた薬だから今回も大丈夫だろうと判断しないようにしましょう。

妊娠時期や授乳状況、症状の程度を伝えることで、より適切な対応を提案してもらえます。

状況 対応の目安
妊娠中 服用前に相談
妊娠の可能性 服用前に相談
授乳中 添付文書を確認して相談
治療中 医師や薬剤師へ確認

長引く症状

花粉症だと思って市販薬を使っていても、鼻炎症状の原因が必ず花粉やハウスダストとは限りません。

長期間続く鼻づまりや黄色・緑色の鼻水、顔面の痛み、発熱などがある場合には、副鼻腔炎など別の病気が隠れている可能性もあるため医療機関への相談が必要です。

市販薬を決められた期間使用しても改善が乏しい場合には、漫然と服用を続けず医師、薬剤師または登録販売者に相談しましょう。

アレグラとアレジオンは強さより使い方の違いで選ぼう

アレグラとアレジオンの大きな違いは、アレグラFXがフェキソフェナジン塩酸塩、アレジオン20がエピナスチン塩酸塩を有効成分としている点です。

市販薬では、アレグラFXは15歳以上なら1回1錠を朝夕の1日2回、アレジオン20は15歳以上なら1回1錠を就寝前の1日1回服用します。

眠気への配慮ではどちらも第2世代抗ヒスタミン薬ですが、アレジオン20は服用後の乗物や機械類の運転操作をしないよう注意されている点を押さえておきましょう。

一方、アレグラFXには服用後の運転を一律に禁止する記載がなく、車を運転する生活の人にとって比較検討しやすい薬です。

ただし、どちらが一律に強いとは言えず、mg数や服用回数だけで優劣を判断することもできません。

1日1回で服薬管理を簡単にしたいならアレジオン20、眠気や運転への影響を重視するならアレグラFXというように、自分の生活スタイルを基準に考えると違いが分かりやすくなります。

適切に使用しても症状が改善しない場合や症状が強い場合、ほかの薬を服用している場合には、自己判断で薬を変更したり重ねたりせず、医師や薬剤師、登録販売者に相談してください。