歯が痛い時にロキソニンを使うポイント7つ|効かない時の対処や受診目安まで押さえよう!

突然歯がズキズキし始めると、手元にあるロキソニンを飲んでもよいのか、どのくらいで効くのかと迷う人は少なくありません。

市販のロキソニンSには歯痛の効能が認められており、15歳以上で使用上の注意に該当しなければ、一時的に痛みを抑える選択肢になります。

ただし、ロキソニンは虫歯や歯の神経の炎症、歯の根にたまった膿などの原因そのものを治療する薬ではないため、痛みが和らいでも歯科で原因を確認することが大切です。

服用する際は製品ごとの用法・用量を守り、他の解熱鎮痛薬との重複や空腹時の服用などにも注意する必要があります。

ここでは、歯が痛い時のロキソニンの使い方から、効き始めるまでの目安、効かない場合の対処法、歯科を受診したほうがよい症状まで詳しく紹介します。

歯が痛い時にロキソニンを使うポイント7つ

歯が痛い時には、市販のロキソニンSを歯痛の一時的な鎮痛目的で使用できます。

ただし、薬を飲めば歯の病気が治るわけではなく、用法・用量を守りながら歯科受診までの応急的な手段として考えることが重要です。

まずは服用前に押さえておきたい7つのポイントを確認しましょう。

歯痛への効果

市販薬のロキソニンSは、効能・効果として「歯痛」と「抜歯後の疼痛」が明記されている解熱鎮痛薬です。

主成分のロキソプロフェンナトリウム水和物が、炎症や痛みに関係するプロスタグランジンの生成を抑えることで鎮痛作用を発揮します。

そのため、虫歯などによって炎症が起こり、ズキズキと痛む場合の一時的な痛みの軽減に利用できます。

  • 虫歯による歯痛
  • 炎症に伴う痛み
  • 抜歯後の痛み
  • 親知らず周辺の痛み

服用量

一般用医薬品のロキソニンSは、15歳以上の場合、1回1錠を水またはお湯で服用します。

ロキソニンSの1錠にはロキソプロフェンナトリウム水和物68.1mgが含まれ、無水物として60mgに相当します。

痛みが強いからといって、自己判断で一度に2錠飲むのは避け、必ず使用する製品の説明文書に記載された量を守りましょう。

年齢 ロキソニンSの1回量
15歳以上 1錠
15歳未満 服用しない

服用間隔

ロキソニンSを続けて服用する必要がある場合は、少なくとも4時間以上の間隔を空けます。

基本的な服用回数は1日2回までですが、再び症状が現れた場合には3回目を服用できるとされています。

前に飲んだ時間が分からなくならないよう、スマートフォンなどに服用時間を記録しておくと重複を防ぎやすくなります。

空腹時

ロキソニンSは、なるべく空腹時を避けて服用するよう案内されています。

ロキソプロフェンは非ステロイド性抗炎症薬に分類され、胃腸に負担をかける可能性があるためです。

食事を取れる状況であれば食後に服用するなど、胃への負担にも配慮しましょう。

効き始め

ロキソニンは比較的速やかな鎮痛作用が期待できる薬ですが、服用直後に必ず痛みが消えるわけではありません。

第一三共ヘルスケアが掲載する医療用ロキソニン60mgの抜歯後疼痛に対するデータでは、15分以内に41.2%、30分以内に81.2%で鎮痛効果の発現が認められています。

ただし、効果が現れるまでの時間や痛みがどの程度和らぐかには個人差があり、歯痛の原因や炎症の程度によっても変わります。

効果時間

ロキソニンの効き方には個人差があり、「何時間なら必ず痛くない」と一律に決めることはできません。

痛みが再び出てきたとしても、前回の服用から4時間経過していなければ追加服用は避ける必要があります。

短時間で何度も薬が必要になるほど強い歯痛がある場合は、鎮痛薬だけで対応し続けず歯科医師に相談しましょう。

応急処置

ロキソニンで歯痛を抑えることはできますが、虫歯や歯髄炎、歯根周囲の炎症といった原因そのものがなくなるわけではありません。

日本歯科医師会も、歯がズキズキする場合には必要に応じて痛み止めを使いつつ、放置せず早めに歯科医院で治療を受けることを案内しています。

薬がよく効いたとしても、原因が残っていれば再び痛む可能性があるため、歯科受診までの応急処置として利用するのが基本です。

ロキソニンが歯痛を和らげる仕組みを知っておこう

ロキソニンが歯痛に使われる理由を理解するには、歯が痛む仕組みと薬の作用を知っておくことが役立ちます。

歯の痛みにはさまざまな原因がありますが、炎症によって生じる痛みではプロスタグランジンと呼ばれる物質が関係しています。

ロキソプロフェンは、この物質の生成を抑えることで鎮痛作用を発揮します。

痛みを抑える仕組み

虫歯などによって歯の内部や周囲で炎症が起きると、痛みに関係するプロスタグランジンが作られます。

ロキソプロフェンはプロスタグランジンの生成に関係する酵素の働きを抑えることで、炎症に伴う痛みを軽減します。

歯だけに作用する薬ではないため、頭痛や生理痛、腰痛などさまざまな痛みにも利用されています。

  • 炎症を抑える作用
  • 痛みを抑える作用
  • 発熱を抑える作用

効きやすい歯痛

ロキソニンは炎症に伴う痛みに作用するため、虫歯や歯の周囲の炎症、抜歯後などの歯痛で使用されることがあります。

一方で、痛みの原因や進行度によっては鎮痛薬だけでは十分に抑えられないこともあります。

痛み方だけで自己診断するのは難しいため、強い痛みや長引く痛みでは歯科で原因を確認することが重要です。

痛みの状態 考えられる状況
冷たい物でしみる 虫歯や知覚過敏など
何もしなくてもズキズキする 歯髄の炎症など
噛むと痛い 歯根周囲の炎症など
歯ぐきが腫れて痛い 感染や歯周組織の炎症など
親知らず周辺が痛い 周囲の炎症など

原因治療との違い

ロキソニンを飲んで痛みがなくなった場合でも、虫歯が修復されたり、感染した歯の内部が治ったりしたわけではありません。

たとえば深い虫歯で歯の神経に炎症が起きている場合は、歯科で歯の状態を確認し、必要に応じて虫歯の除去や根管治療などを行います。

鎮痛薬によって一時的に生活しやすくなった時間を利用し、できるだけ早く歯科受診につなげることが大切です。

歯が痛い時のロキソニンの正しい飲み方を押さえよう

ロキソニンは適切に使えば歯痛を抑えるための選択肢になりますが、飲む量を増やせばさらに安全に強く効くという薬ではありません。

特に市販薬では、商品名が似ていても配合成分や1回に飲む錠数が異なる製品があります。

手元にある商品の箱や説明文書を確認し、その製品に指定された用法・用量を優先してください。

飲むタイミング

市販のロキソニンSは、症状が現れたときに服用できます。

歯が痛くなってから利用する薬であり、通常は痛みがない状態で予防的に何度も飲み続けるものではありません。

なるべく空腹時を避け、前回服用した時刻も確認してから使用しましょう。

  • 痛みが現れた時に服用
  • なるべく空腹時を避ける
  • 水またはお湯で飲む
  • 4時間以上間隔を空ける
  • 指定量を超えない

市販薬の種類

ロキソニンブランドには複数の内服薬があり、すべてが同じ錠数や配合成分とは限りません。

たとえばロキソニンSは成人1回1錠ですが、ロキソニンSプレミアムは成人1回2錠となっているため、商品名だけで錠数を判断しないことが重要です。

歯痛のために購入する場合は、薬剤師に現在使用している薬や持病を伝えたうえで相談すると安全に選びやすくなります。

製品 15歳以上の1回量 歯痛の効能
ロキソニンS 1錠 あり
ロキソニンSプラス 1錠 あり
ロキソニンSプレミアム 2錠 あり

処方薬との違い

歯科医院では、歯の状態や治療内容に合わせてロキソプロフェンを含む医療用医薬品が処方される場合があります。

処方薬については市販薬の飲み方を当てはめるのではなく、処方した医師や歯科医師から指示された用法・用量を守ることが基本です。

市販のロキソニンを追加で使いたい場合も、処方された薬と成分が重複する可能性があるため、自己判断で併用せず歯科医師や薬剤師に確認しましょう。

ロキソニンを飲んでも歯が痛い時の対処法を知ろう

ロキソニンを飲んだにもかかわらず強い歯痛が続くと、不安になって追加でもう1錠飲みたくなるかもしれません。

しかし、効かないからといって用量や服用間隔を自己判断で変更するのは適切ではありません。

炎症が強い場合や膿がたまっている場合など、歯科治療が必要な状態では鎮痛薬だけで十分に抑えられないことがあります。

追加服用を急がない

ロキソニンSを飲んですぐ痛みが変わらなくても、直ちに追加でもう1錠飲むことは避けましょう。

市販のロキソニンSでは、次の服用まで4時間以上空けることが指定されています。

短時間で用量を増やしても歯の原因を治療できるわけではなく、副作用の危険性を高める可能性があります。

  • すぐに追加服用しない
  • 服用時刻を確認する
  • 他の鎮痛薬を重ねない
  • 歯科受診を検討する

刺激を避ける

痛い歯に強い刺激を与えると、症状がさらに強く感じられることがあります。

痛む側で硬い物を噛むことを避け、患部は無理のない範囲で清潔に保ちましょう。

日本歯科医師会も、歯がズキズキする場合は痛む側でものを噛むのを避け、患部を清潔にして早めに治療を受けるよう案内しています。

行動 対応
硬い物を噛む 避ける
痛む歯を触る 刺激しない
口の中の清掃 無理なく行う
歯科予約 早めに取る

原因を治療する

強い歯痛がロキソニンで十分に抑えられない場合は、歯の神経や根の周囲で炎症が強くなっている可能性なども考えられます。

特に何もしなくてもズキズキする、夜眠れないほど痛い、噛むと激痛が走るといった場合は、薬を変え続けるより歯科を受診することが重要です。

歯科では原因に応じて虫歯の処置や根管治療、排膿、親知らず周囲の処置などが検討されます。

原因部分への治療が進めば、鎮痛薬だけで耐えている状態から抜け出せる可能性があります。

歯痛でロキソニンを使う前に確認したい注意点

ロキソニンは広く利用されている薬ですが、誰でも無条件に服用できるわけではありません。

過去の病気や体質、妊娠の状況、現在服用している薬などによっては、使用できない場合や専門家への相談が必要な場合があります。

特に初めて市販のロキソニンを使用する場合は、箱に入っている説明文書を最後まで確認しましょう。

服用前の確認

ロキソニンSの使用上の注意では、医師や歯科医師の治療を受けている人、妊娠中または妊娠していると思われる人、授乳中の人、高齢者などは服用前に相談するよう記載されています。

また、薬によってアレルギー症状を起こしたことがある場合や、胃・十二指腸潰瘍、肝臓病、腎臓病、血液の病気にかかったことがある場合なども確認が必要です。

自己判断が難しいときは購入時に薬剤師へ相談しましょう。

  • 現在治療中である
  • 妊娠中または妊娠の可能性がある
  • 授乳中である
  • 高齢者である
  • 薬のアレルギー歴がある
  • 胃腸や腎臓などの病歴がある

併用薬

ロキソニンを使用している間は、別の解熱鎮痛薬やかぜ薬などを自己判断で追加すると、同じような作用を持つ成分を重ねて摂取してしまう可能性があります。

「商品名が違うから別の薬」と判断するのではなく、配合されている成分を確認することが大切です。

歯科や医療機関から薬を処方されている場合は、市販薬を追加する前に医師、歯科医師または薬剤師へ相談しましょう。

確認事項 注意する理由
他の鎮痛薬 成分や作用の重複
かぜ薬 鎮痛成分を含む場合がある
処方薬 相互作用などの確認が必要
薬の名前が不明 お薬手帳で確認する

歯科を急ぐ症状

歯痛だけではなく頬や顎まで腫れてきた場合は、歯や歯周組織の感染によって膿がたまっている可能性なども考えられるため、薬だけで様子を見続けないことが重要です。

日本口腔外科学会も、虫歯の近くに痛みと腫れがある場合には膿瘍が疑われると案内しています。

顔の腫れが広がる、強い痛みが続く、発熱を伴う、口が開きにくい、飲み込みづらいなど通常の歯痛とは異なる症状がある場合は、速やかに歯科や歯科口腔外科へ相談してください。

特に息苦しさなど緊急性を感じる症状がある場合は、通常の歯科予約を待つのではなく速やかに医療機関へ連絡することが大切です。

歯が痛い時はロキソニンだけに頼らず原因を治療しよう

市販のロキソニンSには歯痛の効能が認められているため、15歳以上で使用上の問題がなければ、急な歯痛を一時的に和らげるための選択肢になります。

ロキソニンSは1回1錠を基本として、なるべく空腹時を避け、再度服用する場合は4時間以上の間隔を空けるなど、製品に記載された用法・用量を守ることが重要です。

一方、ロキソニンで痛みが軽くなっても、虫歯や歯髄炎、歯の根の炎症、親知らず周囲の炎症などの原因が治ったとは限りません。

痛みが繰り返す場合や薬が効きにくい場合、歯ぐきや頬の腫れなどがある場合は鎮痛薬だけで様子を見続けず、できるだけ早めに歯科で診察を受けましょう。

ロキソニンは歯科治療までのつらい時間を乗り切るための応急的な選択肢として活用し、最終的には痛みを起こしている原因を治療することが大切です。